ヘリコバクターピロリ菌(ピロリ菌)について
ピロリ菌は、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃がんの中心的原因と考えられています。
高齢者ほどピロリ菌陽性者が多く、60代以上の人の70~80%がピロリ菌に感染しています。ピロリ菌を内服治療により除菌することで、胃・十二指腸潰瘍の再発がなくなり、胃がんの発生が減少するということがわかっています。
早めにピロリ菌を検査して除菌することが勧められています。
検査法
ピロリ菌の検査法には、血液検査、尿検査や糞便検査によるものの他に、内視鏡下生検によるもの、尿素呼気試験(薬剤を服用し、風船を膨らませて呼気を検査)などがあります。
ただし、ピロリ菌検査だけの保険診療はできません。内視鏡検査を施行し、胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎があれば、保険でピロリ菌の検査、除菌が可能になります。検診で慢性胃炎(萎縮性胃炎)やピロリ菌陽性であったり、ペプシノーゲン検査陽性であれば保険診療が可能です。
除菌
ピロリ菌の除菌は、H25年からピロリ菌陽性慢性胃炎にも保険診療が可能となりました。
治療方法は、抗生物質2種類(アモキシシリン、クラリスロマイシン)と、胃酸抑制剤(プロトンポンプインヒビター)の合計3種類の薬剤を朝夕2回、1週間服用するのみです。
将来胃がんにならないために、ぜひピロリ菌を検査して胃がんの発症率を低下させましょう。
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